PJCS2023ベスト6 精神擦り切れディンラッシャ

 

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【はじめに】

こんにちは、ろーるです。

今回はPJCS2023で使用し、ベスト6になることができたディンラッシャ構築をこちらの記事で紹介します。

この構築が完成する過程でダブル甲子園2023春優勝、ランクマッチS6最終59位という結果も残すことが出来た構築です。(この後S7最終31位も取れました!)

僕の考え方や構築に出会ってから3ヶ月間のことが書かれています。是非ご覧ください!

【構築経緯】

【3月】

まず、レギュレーションCが発表されて数日後にマスターの方から「ステロディンルー+欠伸ヘイラッシャが強い」とお聞きし、レギュBでもmumemoさんの欠伸ラッシャを使っていた経験もあったので使ってみたところ、自分にかなり合っている構築だと気づくことができ、このディンラッシャ構築を使い始めました。

一番最初に組んだ構築は

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の並びで、この頃はCブーストカミ、スカーフイーユイを使っていました。

この頃からこの6体の並びが強いと確信していて、他の考察していた人達の中でも隠していく構築として上がる程強かったです。

ただ、弱点としてイッカコノヨ系統になかなか勝てない(その頃多かった)というところを改善したく、構築を

スカーフイーユイ→司令塔シャリタツ

ヘイラッシャ→ウェブタ/地震/飛テラバ/あくび

にして変更し使用していました。

その変更をした感想が、

・イッカコノヨ周りには合体で勝てる

・振り方が中途半端になったせいで元のコンセプトであるステロ欠伸がしにくくなった

・合体しないときの技スペースがもったいない(ほぼウェブタ、欠伸しか使えない)

という問題点が出てきましたが一応このチームでダブル甲子園2023春を全勝で優勝することができました。このときに欠伸ラッシャをたまに合体させるのはアリだけど、ここまで合体に寄せる必要はないと気づきました。

【4月】

ですがここで環境の変化がきてしまいました、第一回の予選で3位を取ったmumemo寿司が今後の環境に蔓延ることになります。

ここで

・やはり欠伸ラッシャ軸は強い

・これからシャリはがいても非合体寿司が警戒されるだろう

・mumemoさんはこの欠伸構築で重いバレル、キョジをしっかり対策している(対策が必須)

・まだステロディンルーは注目度が低め

ということが再確認できました。

ですがとり。さんが2回目の予選でステロディンルー入りの構築で結果を残してしまいます。この段階でこれから増えるだろうと予測し、少しディンラッシャから離れて別の構築を模索して万が一ディンラッシャが環境的に弱くなった場合使える構築を探すことにしました。

ちなみにこのとき僕が予選で1位を取った構築は全く別物です(僕からじゃないですが構築記事上がると思うので楽しみにしてて下さい!)

【5月~6月】

そして3回目の予選、本戦と行くごとに体感ステロディンルーがメジャーな型になっていき、動きが想定されるだろうと思ってきましたが、

シニアは環境の進み具合が遅い

シニアの環境はマスターの環境とは別物になっています。

例を挙げると、

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↑上シニア追加本戦、下マスター追加本戦

これを見るに、「シニアでは欠伸ラッシャでも鈍感ではないヘイラッシャが多いだろう」

ということがわかり、同時に環境の遅さが感じられます

僕の環境予想だと、(ランクマ、マスターカテゴリに比べて)

パオカイ増

カミイーユイ増

雪増

合体寿司増

晴れ系統増

バンギルガン増

 

イルカウインバレル減

ミミズズ減

ギャラカイナバレル減

単ラッシャ減

イッカコノヨorサーフ減

と大体こんな風だろうと考えていました。

このことから、「あんま対策されてなさそうなシニアならディンラッシャで全員勝てるんじゃね?」と思いパーティ登録の5日前くらいにディンラッシャ軸を持ち込むことを決めました。

正直シニアの中でディンラッシャの練度なら誰にも負けない自信があったのでそこも大きかったです。

ただ直前にほぼほぼ出さないシャリの枠を晴れ対策(練習の段階で全然安定しなかった)に変えたいと実際にマスターで晴れを使っている方中心に相談したところ、「じんごカイリューかじんごイーユイが使われてきつい」ということを教えていただき、最終的にじんごイーユイを採用した、

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の6体で挑むことに決定しました。(型は違えど最初に考察していた6体に行き着くのなんかいい)

結果としては勝った試合はほぼ安定行動で勝つことができ(シニアでは欠伸ラッシャへの対応が甘い)構築選びとしてはかなり良かったと思えました。当たった構築も、

W=ウィナーズ L=ルーザーズ

【Day1】

W1 ヤミカラス晴れ○

W2 単ラッシャ○

W3 ディンカイ○

W4 ワタコー☓

L6 ノオーツツミ○

L7 ディンラッシャミラー○

L8 合体寿司○

【Day2】

W1 カミイーユイツツミ○

W2 ワタコー☓

L2 イッカコノヨサーフ☓

と、半分くらいは環境読み合ってたかな…?と思いました。もともとは単ラッシャへ挑発を打つつもりはありませんでしたが、使用率を見て鈍感が少ないことが分かっており、VS単ラッシャには挑発を決めて優位に立ち回れたのでこういったところもチェックしていて良かったと思いました。

ここからは個体解説に入ります。

【個体解説】



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ウェーブタックル/あくび/みがわり/まもる

努力値:H(252)-A(44+)-B(4)-×-D(188)-S(20)

実数値:257-138-136-×-109-58

特 性:どんかん

持ち物:たべのこし

テラス:どく

・H:残飯持ってるのもありぶっぱ

・A:ディンルー、キョジオーンへのダメージが上がるので補正もかけて高めに

・B:余り

・D:D低いので高めに

・S:35族ミラー意識

 

欠伸で相手の盤面を荒らしていく構築の核

それぞれの採用理由は、

ウェーブタックル←打点として優秀

あくび←必須

みがわり←相手のキョジオーン、モロバレルに対して耐性を持つことができる

まもる←偉いの一言

身代わりが一番変えるか迷いました。ですがDay2をかけた試合で相手のキョジオーンに身代わりのおかげでTODして勝てたのでこの選択は間違ってなかったと思えました。

単ラッシャにもかかわらず意地っ張りにしている理由については上記の通りなのですが、JCS終わってからじーんさんの配信を見ると性格公開まで考慮していてなるほどなと思いました。

 

 


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カタストロフィ/ステルスロック/ちょうはつ/ヘビーボンバー

努力値:H(204)-A(36)-B(36+)-×-D(220)-S(12)

実数値:256-135-165-×-128-67

特 性:わざわいのうつわ

持ち物:オボンのみ

テラス:みず

・H:オボン持つため2n

・A:陽気アイススピナー耐え調整のハバタクカミをヘビボンで確定一発

・B:11n

・D:なるべく高く

・S:同速意識

 

レギュCが発表されてすぐからずっとこのディンルーを使っていましたが本当に"ステルスロック"という技が偉すぎました。

今でこそステロディンルーは数を増やしてますがやはり、

裏のパオカイに強くなる

・襷を潰せる

・耐久調整を崩せる

・欠伸と合わせてウインディなどのポケモンを半無力化できる

といったところが主な強みだと考えています。

挑発はバレルやヘイラッシャ(ランクマでは鈍感が多いので打ちません)に使います。この挑発とラッシャの欠伸をバレル方向に合わせることでバレルをうまく流していくことを意識しながら立ち回ります。ヘビーボンバーの枠は迷いましたがハバカミへの打点として採用しました。



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アイススピナー/ふいうち/せいなるつるぎ/まもる

努力値:A(252)-D(4)-S(252+)

実数値:155-172-100-×-86-205

特 性:わざわいのつるぎ

持ち物:きあいのタスキ

テラス:ゴースト

・A:ぶっぱ

・D:余り

・S:ミラー意識の最速

 

いるだけで場の火力を上げるポケモン

味方の耐久も下げてしまうこともあり選出率だと4~5位を争うポケモンですが、出した試合は押し切って勝つことが多いのでこの構築では重宝されます。

このパオジアンは氷柱落としと意地っ張りにしていた時期もありましたが、

・陽気だと135族ミラーの勝負ができる

・シニアだと氷柱落としがなくても十分勝てる

といったところを加味してこの構成に落ち着きました。氷柱で勝てる試合と氷柱を外して負ける試合を天秤にかけた結果がこうです。


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しんそく/つばめがえし/ドラゴンクロー/かみなりパンチ

努力値:H(196)-A(252+)-B(4)-×-D(4)-S(52)

実数値:191-204-116-×-121-107

特 性:マルチスケイル

持ち物:こだわりハチマキ

テラス:ノーマル

・H:16n-1

・A:火力を最大まで求めたぶっぱ

・BD:余り

・S:あまり振りたくないですがS甘えてるカイリュー抜きたいので気持ち程度に

 

相手をステロ欠伸で削ってから全部鉢巻神速で片付けるスイーパー。

このポケモンは技構成くらいにしか言うことがなく、

しんそく←確定枠

つばめがえし←バレル、カミに対しての打点

ドラゴンクロー←一致打点、雑に打つ

かみなりパンチ←ギャラドス、ヘイラッシャ、水テラスへの打点

です。かみなりパンチは直前にアクジェ→かみパンにしましたが会場で使った回数は0でした。キヌガワさんに5月シーズンの最終日にボコされた(動画上がってます…)のでかみなりパンチを入れてみました。この枠にもともと入っていた技がアクジェで別の技に変えて対応範囲広げた方が強くね…?ってなった結果かみパン採用に至りました。

今回は採用しませんでしたが、迷った技はげきりん、アクジェ、じだんだ、ほのパン辺りです。今回直前まで悩んで、どれを採用するかは構築に寄るな〜と感じました。


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マジカルシャイン/シャドーボール/みがわり/まもる

努力値:H(20)-×-B(116)-C(212)-D(4)-S(156+)

実数値:133-×90-182-156-192

特 性:こだいかっせい

持ち物:ブーストエナジー

テラス:はがね

・HB:意地252振りパオジアンの不意打ち確定耐え

・C:なるべく高く

・HD:C187ハバタクカミのシャドーボール確定耐え

・S:190近辺のブーストカミを抜きたいから

 

色んな構築に出せる万能ポケモンです。

技構成は5月の最終日の段階ではムーンフォースでしたが、シニアでは無限にパオカイが来るだろうと予想し、マジシャでもステロ込みでパオジアンをワンパンできる+カイリューマルスケ剥がしというところからマジシャ採用に至りました。CブーストにするかSブーストにするかでかなり悩みましたが、相手のハバタクカミの上を取りたいためSブースト採用に決めました。(Cブーストのダメ感があまりないのもある)


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ねっぷう/あくのはどう/かえんほうしゃ/まもる

努力値:H(228)-×-B(4)-C(116+)-D(4)-S(156)

実数値:159-×-101-187-141-140

特 性:わざわいのたま

持ち物:ぼうじんゴーグル

テラス:ひこう

H:16n-1

B:余り

C:11n

HD:C182ハバタクカミ(最速ルガルガン抜き且つC活性)の眼鏡ムーンフォース最高乱数以外耐え

S:準速イダイナキバ抜き

 

5日前に構築に入ってきたポケモンです。他の構築には5体で戦えていたのでワタコーへの勝率を極限まで上げようとした結果このような型になりました。

ねっぷう、あくは、まもる、までは確定でラストの枠を悩みましたが、オバヒ採用して外して負ける試合がしょうもなく感じたのでかえんほうしゃにしました。

飛行テラスは相手のイダイナキバの地面、格闘打点を半減以下にできるタイプが飛行しかなかったので採用しました。1回役に立ったので飛行テラスありがと〜〜ってなってました。(その後熱風外して負け)

 

【選出】

大体こんな感じってだけで取り巻きなどで選出は変えます

基本選出


f:id:roll_VGC:20230621205736j:image@1+あとの5体から2体

 

VSイルカウインバレル

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体感パオ出すことが多いです。立ち回りとしてはステロを撒いた後にディンルーの挑発でモロバレルを止めながら欠伸で流してどこかで相手のカミかウインディを落として裏のパオカイを通して勝ち、みたいなのを狙います。このマッチはディンルーかカイリューにテラスを切ることが多いです。相手のバレルの動かし方の上手さ次第で有利不利が分かれます。

 

VS雪

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2パターン選出が出来ます。僕は決勝大会では①の方の選出をしたのですが、①は初手の雪と対面したら凍らない限り有利に盤面を作れます。(初手でツツミノオー投げられた場合)有利マッチではあると思います。

 

VS単ラッシャ

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もともとは挑発を打つ予定はなかったですが、どんかんの採用率が低いことがわかっていた+1ターン無駄にしてもまだ勝てる、といったところから挑発に頼るプレイングをしていました。(2/2通りました)大体裏にパオカイがいることが多いのでカミを出します。この試合はカイリューにテラスを切ることが多いです。五分五分なマッチです。

 

VSイッカコノヨorサーフゴー

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コノヨ入りならラッシャカミ、サーフゴーだけならディンラッシャで出します。イッカコノヨにはネズミ方向欠伸+身代わりで動いてそこからはアドリブです。イッカサーフはカタストロフィで削れたサーフゴーに裏のパオカイを合わせるのが理想です。サーフゴーが初手のディンルーにビビってテラス切ってくれたら爆アド。不利マッチです。

 

VSギャラカイナバレル


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ステロを撒く、カイナのHPを削ってから裏に繋げる、カイナに欠伸を当て続ける、バレルを止め続ける、これらを全て意識しないと勝てません…が、シニアの実力には限界がある+持ち込む人は少ないと思っていたので対策は薄めです。じんごイーユイがいますが、直前に入れたポケモンで全然動かし方わからないまま戦うのが怖かったのでこの選出でやってます。上手い人はステロ撒かせてくれないので相手の実力次第で勝ちやすさが変わります。

 

VSワタコー


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じんごイーユイの出番です。初手に来るワタコーを破壊してから相手の裏をパオカイで破壊する立ち回りをします。熱風外しなんて知りません。テラスはイーユイかカイリューに切ることが比較的に多いです。わりと五分です。

 

【さいごに】

改めてPJCS2023お疲れ様でした。

今回僕はラストシニアということで優勝したかったのですが、ベスト6(しかも負け試合が2つとも運絡み)というところもあり悔しさが残っています。ですがこのディンラッシャ構築は持っていって正解だったと感じたところが大きく、今まで追い風などのアグロ系統の構築で結果を残していた自分としても新しい道が開けたと思っています。本当にディンラッシャを環境最序盤に教えてくれた方々には感謝しかないです。僕はまだ今年の世界大会があるのでそこでは優勝を目指して頑張りたいと思っています。

ここまで読んでくださりありがとうございました!質問などがあればリプやDMで聞いてください!

それではまた横浜で!!!!!

【Special Thanks】

構築の原案くださったマスターの方々

前日まで調整してくださったマスターの方々

ポケモンの画像を記事で使えるようにしてくれたあおな